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30秒で思いよ届け!テレビCM制作の裏側

テレビ東京系列のビジネスドキュメンタリー番組「ガイアの夜明け」(毎週金曜日22時〜22時54分)放送枠をはじめ、テレビや動画配信サービス、タクシーなどで、当社サービス『アラジンオフィス』初のテレビCMが放映中です。

会社としてテレビCMを制作するのは約15年振りで、今回の担当者は初の経験。完成までさまざまなドラマがありました。

担当者は「とにかく楽しかった!」と振り返ります。

30秒に思いを込める難しさとおもしろさ。
これからCM制作に取り組まれる方へのご参考や、CMをご覧になった方への補足にもなればと思い、ここで裏話を紹介します。


CM制作背景

販売・在庫管理システム「アラジンオフィス」CM映像
“働き方は さらに良くなる”

CM制作が決定した2023年4月から、さまざまな準備を進めました。

メインで対応した、アイル 経営企画部 マーケティング企画課の佐藤マネージャーに話を聞きました!

マーケティング企画課 佐藤マネージャー

今回は“エモさ”をテーマに、働く人に寄り添うアイルのスタンスを伝え、「アラジンオフィス」で働き方がより良くなるイメージを訴求する狙いで制作しました。

機能やシステムの詳細はあえて紹介せず、「アラジンオフィス」って何だろう?と興味を持って調べてもらえるようなイメージムービーにしています。

今後シリーズ化できれば、機能にフォーカスしたバージョンや、実際のお客さまにご登場いただくバージョンなども構想中です!

制作過程

主なタスク

CM作成にあたっての主なタスクは以下です。

・コンセプト決定
・コンテのブラッシュアップ
・キャスティング(出演者オーディション)
・衣装とロケ地選定
・撮影
・BGM選定
・ナレーター選定
・ナレーション収録
・編集データ校正

コンセプト決定

まずは社外の制作ディレクターと社内プロジェクトメンバーで打ち合わせし、下記のコンセプトに決まりました。

<目的・伝えたいこと>
システムを活用するということは、単純な業務効率化や管理強化のためだけではない。
「アラジンオフィス」の導入によって、業務が効率化され、働き方も良い方向に変えられるようになるということを、社会全体に伝えたい。
働くことは大事だけど、自分の生活はもっと大事なはず。

<見ていただきたい方>
・20代後半~40代後半の社会人、とそのご家族
・40代後半~60代前後の管理職・経営層の方々

コンテブラッシュアップ

コンセプトを基に、社外ディレクターから5案ほどのコンテが挙げられ、お互いに意見をすり合わせながらブラッシュアップ。
その後、コンテのイメージ動画をもとに、尺調整やシーンの差し替えなども検討しつつ、より具体的なイメージに仕上げていきました。

キャッチコピーも元の案から社内で意見を出し合って調整していきます。
一言一句、その言葉が持つ本来の意味を調べ、与える印象を客観的に考えながら熟考していく、慎重な作業です。

コンテ

キャスティング(出演者オーディション)

CM全体の雰囲気やシーンが確定後、出演者を選定します。

プロの役者さん約50人に東京本社へ来社していただき、シーンにマッチした方を11名選抜しました。

今回はオフィスで働くビジネスパーソン、在宅ワーカー、子役とさまざまなキャラクターを想定していたため、オーディションにも丸一日掛かったとのことです!

マーケティング企画課 佐藤マネージャーより

今回は出演者の方のセリフはなかったので、お芝居よりも外見の雰囲気や表情などがシーンのイメージに合うかがポイントになりました。

アパレルショップのスタッフ役は、身長や男女のバランスなども考えましたね。子育てしながら在宅勤務するママ社員の役は、イメージ的にショートヘアの方が良いなど、リアルさを追求しながら私も意見を出しました。

オーディション当日は、会場になった東京本社に子役の皆さんの元気良い「こんにちはー!」が響き、和む場面もありました(笑)

衣装・ロケ地選定

出演者の方の衣装も、複数パターンの案からシーンに合うものを選定していきます。

衣装案の一部

ロケ地候補も複数案から選定。
夕陽が美しい坂のシーンは、都内大田区の雪見坂という場所。数々のドラマや映画、CMで使われるなど、人気のロケ地だそうで、佐藤マネージャーも一目惚れだったとか。

ロケ地見本の一部

撮影

撮影は、2023年11月の土日に2日間かけて実施されました。

1日目は2か所のハウススタジオで、在宅勤務とアパレルショップのシーンを撮影。

アパレルショップとして使われたのは、実際のアパレル貸し店舗。プロの力でこちらがイメージしていたアパレルショップが演出されました。

2日目は、アイル東京本社でオフィスシーンを撮影し、夕方に野外で子どもの送り迎えのシーン、20時頃再び東京本社にて残業シーンを撮影。

オフィスシーンでは、本来あったキャビネットを大移動

夕陽のシーンは、曇天のため寒空のなか2時間ほど待機し、良い夕陽が出るまで粘ったそうです。
でもその甲斐あって、ロケ地選定時にイメージした通りの美しい夕焼けのなか撮影することができました。

道路の撮影許可書を警察に出す必要があり、別の撮影案件とタッチの差で勝ち取った経緯があったとか。

現場到着時はあいにくの曇天…


夜の残業シーンのため、再び東京本社へ。
俯瞰で撮影され、孤独感が伝わる演出です。

BGM選定

映像のバックに流す音楽も、11案のなかから選定。

しっとりしすぎると暗いイメージになってしまうけれど、明るすぎてもチープに感じてしまう…など、BGM1つでCMの印象が大きく変わるため、担当ディレクターとプロジェクトメンバーで熟考したとのことです。

ナレーター選定

同じく、CMの印象を大きく左右するのがナレーション。数名の候補から選びますが、男女どちらにするのかもポイントになります。

マーケティング企画課 佐藤マネージャーより

最初は男女どちらか一人だけという話もありましたが、シーンに合わせて男女の声を交互に入れることになり、結果的に抑揚ができて良い仕上がりになりました。
最後の「“働く”を支えるシステム アラジンオフィス」のキャッチコピーを男女のナレーター2人でハモってほしいというのは私の案です!

ナレーション収録

制作の最終段階、ナレーション収録はこのようなスタジオで行われました。

録音ブース

声が入った映像を見た瞬間は、鳥肌物だったとのこと。
コンテの構想通りに1つ1つの要素が形になり、一本のCMに仕上がっていく様子は感動的です。

編集校正

撮影したその場で仮の編集データができるため、完成イメージを常に持ちながら進んでいきますが、全ての要素が揃ってからもどのシーンを使うかなど微調整され、ようやく完成します。

たった30秒。でも、その短い秒数のなかに、全ての働く人を前向きにしたいというアイルの想いを込め、観た人にあたたかみある印象を残す映像になったのではないでしょうか。

マーケティング企画課 佐藤マネージャーより

私自身、初の広告動画制作で、非常に貴重な経験でした。
初めはどんな風になるんだろう…とドキドキしながらの参加でしたが、企画からコンテ作成、役者オーディション、撮影、BGM選定、ナレーション選定・収録まで…どれをとっても、すごく楽しかったです!

途中、何度も見すぎて、何が良いのか・正解なのか分からなくなってしまうときもありましたが、プロジェクトメンバーで何度もミーティングを重ねたり、ディレクター兼監督の方がプロの視点からアドバイスをくださったりと、関係者全員が一緒になって良い映像を作りたい!という思いのもとこだわりを持って制作を進めた結果、満足のいく動画を完成させることができました。

最後に

番組の間で流れる広告は、見逃されてしまうことも多いと思います。

でも、まずは当社の言葉が、一人でも多くの方の目に触れますように。
そして届けたい人の心に何か残るものがありますように。

その奇跡を信じて、私たちのサービスが持つ力を改めて見つめ直し、形に落とし込めたのではないかと思います。

会社として約15年ぶりのCMは、地上波テレビ番組「ガイアの夜明け」放送内で放映しています。(※当記事公開時点)

働く人の日々のドラマにフォーカスし、働く格好良さや人の持つ力を伝えることで、日本中の働く人の背中を押している、伝統あるビジネスドキュメンタリー。
多くの熱いファンを持つ、ビジネスパーソンに愛されている番組です。

そのような番組に、「“働く”を支えるシステム」のメッセージでCMを流せたことを、心から光栄に思います。

今後も多くの方に届きますように…!

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