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テレビ放映開始!初企業CM制作秘話 -社会人になろうとしている人へ-

当社初のリクルートCM「仕事を遊びに」が、2024年11月から毎週金曜日20時~の番組内でテレビ放映を開始しました!
社員やオフィスも登場しています。

当社が大切にし、社内に浸透している思いや実際の雰囲気など“アイルらしさ”を散りばめながら、社会人になろうとしている人や、人生の選択を前にされている多くの人に、希望を感じてもらいたいという思いを込めています。

「サービスのCMだけでなく、会社そのものの雰囲気が学生さんたちに伝わるようなプロモーション映像を作りませんか?!」という、社員の声から始まったプロジェクト
制作中のオフショットや、さまざまなドラマを紹介します。

採用広報が重視されている現在、リクルートCMをお考えの企業さまにも参考になりますと幸いです。


CM映像

アイル企業CM「仕事を遊びに」

テレビ放映概要

「所さんの学校では教えてくれないそこんトコロ!」
雑学を紹介する教養・バラエティ番組
 
CM放映地域 : テレビ東京・北海道・テレビ愛知・テレビ大阪・テレビせとうち・TVQ九州放送 
毎週金曜日 20:00 – 20:54 初回11月1日(金)
(放送予定は番組編成の都合で変更になる可能性もあります)
※テレビでは30秒バージョンが流れます

なぜ今、リクルートCMをつくるのか(Interview)

今回のプロジェクトリーダーで、アイルの新卒採用活動においてリーダーを務める経営管理本部 人事課 長嶺(ながみね)に制作背景を聞きました!

アイル 人事課 長嶺

長嶺:競合がひしめく採用市場で、今後アイルの認知度向上は不可欠だと感じており、マスメディアを活用した採用広報が必要ではと考えたことがきっかけです。

どれだけ素晴らしい企業でも、学生さんやその保護者の皆さまといった一般の人たちに知られていなければ入社の検討候補に入りにくいという、BtoBビジネスの企業にとっては非常に苦しい現実があります。

アイルは東証プライム上場で社員1,000人規模を誇り、業績の成長もめざましく社風も良い。だからこそもっと世の中に知ってもらえれば、多くの学生さんとその保護者の目に留まり、学生・アイル双方の選択肢が広がるはずだと思っていました。

今年の1月末に「アラジンオフィス」CM(※)が完成した社内報記事を見て、あえてシステムの中身に言及せず、「働く人を支える」という会社のスタンスにフォーカスした情緒的なメッセージに感動しました!

※参考 サービスCM制作の裏側をnoteでも公開しています!

これは採用活動でもぜひ活用したいと思ったと同時に、以前から広報メンバーと、アイルのブランディングや採用活動につながるCMを作りたいと話していたことを思い出し、広報メンバーに「いつかやりましょう!」とお伝えしました。

そうしたらその日のうちに「やろう!」という話になり…あっという間に話が進み、言い出した自分が一番驚いていました(笑)

人事として採用に活用するのはもちろん、広報としてもブランディングに活用できるのではという話になり、制作が決定しました。

結果的に、社会人に対する負のイメージの払拭や、仲間と協力して楽しみながら仕事をしていけるような、希望あるイメージを持ってもらえる映像になったのではないかと思っています!

ーありがとうございます!

制作レポート

コンセプト設計

2024年2月から人事・広報の共同プロジェクトとして動き出し、完成したのが同年9月。

例年より遅い梅雨や台風と撮影時期が重なったり、先に放送された他社CMと同じだったロケ地を急遽変更したりとアクシデントもありながら、ようやく完成しました。

挑戦を恐れない熱意と、仲間と協力して社会を支える使命感に共感できる、情熱をもった人物像をターゲットとして設定。

外部のディレクターさんに出していただいた案をもとに、プロジェクトメンバーでより刺さるキーワード・シーンを話し合い、骨子を固めるこの段階が最初の難関でした。

キャスト選定

構成が確定後、出演してもらうキャストの選考へ。ディレクターさんに候補キャストを集めてもらい、アイル東京本社にて選考会を実施しました。

男女1人ずつのメインキャストを選定するため、27名に来社いただきました。
男女1名ずつ入室いただき1組15分ほどの選考で、選考後の協議も含めると6時間ほど掛かりました。

選考会の様子

実際に撮影するいくつかのシーンを即興で演じてもらい、映像になったときのイメージがわきやすいよう、指定した表情で写真も撮影。

「あそこに朝日があると思って、希望を感じるような表情を」
「手を叩いたら笑顔で振り向いて遠くを見てください」
「2人は会社の同僚です。明日のプレゼンに向けて資料を仕上げなきゃいけない。アドリブで自由に相談しながら演じてみて」
「やっと資料が完成!喜んで!」

など、ディレクターさんから次々と入るシーン説明と指示に対する、候補者の皆さんの順応性には圧倒されるものがありました。

さらに走るシーンを予定していたため、走り方を見るために会議室前の廊下を走ってもらいました(当日オフィスで勤務していた社員には、疾走するリクルートスーツの面々に何事?!と目を丸くさせてしまいました…)。

その後、それぞれの印象とCMイメージに合致するかなどをイメージしながら、撮影した写真を見直して男女で並んだ際のバランスなども考慮し、熟考の末2名を決定。

ご出演いただいたのはこちらのお2人です!

杉浦寛史(すぎうらひろし)さん
表情や立ち姿、走り方の凛々しさなど、ビジュアル全体に圧倒的なオーラがありました。さらに、短い時間でも相手役となった女性の候補者と臨機応変に会話し、その場の皆を笑顔にしてくれるような抜群のコミュニケーション力で、アイル側全員が虜になりました。

比良田朱里(ひらたあかり)さん
お芝居の安定感と表現力に加え、目力や笑顔の華やかさが印象的で、どの表情をとっても映像になるイメージがしっかり浮かび、画になる華がありました。選考会で撮影した写真を杉浦さんと並べたときの“しっくり感”にはプロジェクトメンバー全員が驚き、「おお〜」と声が上がりました。

候補者の皆さんも貴重な時間を使って真剣に臨んでくださったので、我々も真剣に向き合いました。
選考会にご参加くださった皆さん、この場をお借りして本当にありがとうございました!

撮影

撮影は8月中旬に、2日間実施しました。

前日まで台風だった1日目。台風一過の雲一つない晴天に恵まれまれたものの、35度を超える猛暑日に。
青空の下を駆け抜けるシーンの撮影をはじめ、スタッフ・キャストの皆さんに本当にご苦労いただきました。

ファーストシーンの表情アップと途中の走るシーンは、豊洲の晴海通りで撮影。

希望に満ちた表情で、社会人として自信を持って生き生きと駆け抜ける、映像のファーストインプレッションにつながる重要なシーンです。

豊洲ららぽーと近くのビル街
モニターでリアルタイムに撮影映像をチェック

汗だくになった後、社員エキストラが合流。

プロジェクトメンバーだけではなく、少しでも他部署のメンバーも巻き込んで作っていきたい、撮影の思い出を少しでも多くのメンバーと共有したいという思いで、一部のエキストラを社員にお願いしました。

見慣れた顔や場所が映りこみアイルらしさを感じられる映像の方が、社内で愛着をもってもらえるのではという考えもあります。

皆でケータリングを食べてニッコリ

社員エキストラが参加する1つ目のカットは、メインキャストのお2人が、同僚とともに商談に向けて資料を作成するシーン。
協力し合って準備し、皆で目標に向かって団結するシーンです。
撮影はアイル東京本社で実施しました。

緊張の面持ちで撮影に入ったアイルの3名に、キャストのお2人が気さくに話しかけてくださり、一気に本当のチームメンバーのような和気あいあいとした雰囲気になりました。

本編はナレーションが流れるためセリフはありませんが、リアルな演技をするためにアドリブで会話をするよう指示された皆さん。

声は使われないため…

「ラーメンは何味派?」「豚骨でしょ、ほらデータにも人気だって表れてる!」「いや塩も意外と捨てがたいよ」
「犬と猫ならどっち派?!」「絶対に犬だよ!」「いや、猫の飼いやすさは資料に入れようよ」

…と、全く関係ない話題で真面目な演技をしていた皆さんでした(笑)

あたたかく(にやにやと)見守る社員たち
小道具の資料も、ディレクターさんがアイルの実際の資料を参考に作成。
ほとんど映りませんが、真面目な内容です


続いて商談シーン。アイル東京本社の会議室を使用しています。
東京タワーと増上寺を眼下に臨める、過去にも映画でロケ地として使用された会議室です!

社員エキストラの皆さんにセリフはありませんが… 本格的な機材を前に「緊張する~」と笑顔

ここは最も真面目なシーン。先ほどのカットで仲間と準備した資料をもって、満を持して大きな商談に臨む、2人が社会人として勝負するシーンです。

ここでも音声は使われないため、キャストさんのアドリブが展開。見事なお芝居でスムーズに撮影が終了しました!

社員エキストラも良い表情

さらに、商談後に達成感を得ながら2人が笑顔でハイタッチをするシーンも東京本社のエントランスで撮影しました。

ここでは、オフィスエントランスを行き交うビジネスパーソンとして、プロのエキストラさん4名に入っていただきました。

当初は4名は少ないのではと懸念していましたが…四方に配置された4名が計算されたタイミングで行き交い、仕上がりはとても自然に。プロの采配に驚いたシーンでした。

全カット中、キャストのお2人が最も笑顔のこのシーン。
その後の編集時に他のシーンと差し替えて入れてもらったほど、プロジェクトメンバーお気に入りのシーンです。

そして、メインビジュアルの朝日バックのカット、映像のなかでもクライマックスになる崖のシーンは、翌日に片道3時間かけて千葉県銚子市の撮影スポットで撮影しました。
「HILLTOP&WESTELAND」という、撮影専用に貸し出されている有料のスポットです。

到着時はちょうど美しい夕陽に照らされ、感動的な情景
実際は夕陽ですが、朝日に見えるよう色味を調整して編集していただきました

ロケーションの壮大さに浮かれるのも束の間、日が落ちる前に撮りきらなければならず、撮影は迅速に行われました。

カメラマンさんが被写体のお2人をぐるっと回り込みながら表情を撮影

社会人として酸いも甘いも経験した2人が、それでも学生時代以上の自由と熱い気持ちを知り、沈んでもまた昇る美しい朝日を見つめながら、明日もがんばろうと未来に希望を寄せる。そんな大切なクライマックスのカットです。

日暮れのタイムリミットが迫るなか、無事全ての撮影が終了!
情景を重視して外ロケに向かう大変さ、時間との闘い、そしてそれ以上の仕上がりの壮大さを知る時間でした。

丸2日間、弊社メンバーと常に行動をともにしていただいたキャストさん。

長い移動時間の車内も楽しく過ごせたのは、お2人がずっと明るく元気で、お2人同士が意気投合してくれていたことに他なりませんでした。
このお2人だったからこそ、満足いく素敵な映像に仕上がったと思います。
お2人の今後のご活躍を心から願いつつ、この映像も多くの方に届くよう大切に活用していきます!

そして、猛暑と長時間移動という過酷な条件のなかで、終始明るく取り組んでくださったスタッフの皆さまにも、心より感謝申し上げます!

ナレーション収録

大切に撮影・編集してきた映像にのせる、メッセージを伝えるための大切なナレーション。
都内スタジオで3時間掛けた収録になりました。

セリフの細かい声のトーンを打ち合わせながら、何パターンも収録させていただきました。

台本の一部

こうして全ての素材が揃い、音声の細かい調整をしていただいた後に完成しました!

最後に

たった60秒の映像を作るのに、場面場面で多くのスタッフの方の力をお借りし、出演は叶わずとも選考会にご参加いただいた方も含めると、総勢70人以上の方にご参加いただいたプロジェクトでした。
全ての方に心から感謝申し上げます。

社内でシーンの入れ替えを相談している一幕

筆者自身、就職活動の時期には「もう青春は終わったんだな」と切なくなりつつ、通勤電車に揺られ、ビル街を颯爽と歩いていく大人の方々を見ながら、尊敬とともに不安の思いが巡っていたことを思い出します。

でも、社会人になり10年以上が経つ今思うことは、今の方がずっと自由で、変わらず青春もしているということ。

大人になるとつまらないとか、社会人は夢がないとか、そんなイメージもあるかもしれませんが、社会人生活がどのような色になるかは、自分次第。

当社代表の岩本がよく口にする、「どの道を選ぶかより、その道でどう生きるか」という言葉に深く頷いてしまいます。

とはいえ、選べるのなら環境も大切。
社会人人生で最初に選ぶ場所は、基盤を学び、同期と同じスタートを切る、原点になると思います。これから社会人になられる皆さんが、納得のいく選択をできますように。

もしアイルにご興味をお持ちいただけましたら、お気軽にお問い合わせくださいね!

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