「全社研修プロジェクト」のすべて ~若手も管理職も。全拠点のメンバーが集合する対面研修の背景~
アイルでは2022年から、階層別の社内研修を開始しました。これまでも新入社員の研修は充実していましたが、新たに入社1年目後期のフォローアップ研修、新昇格者対象の係長研修、若手・中堅管理職へのマネージャー研修、部門長研修などを実施しています。
こだわりは、全て対面で半日以上かけて開催すること。
さらにほとんどのプログラムの講師を、社外向け研修サービスの講座開発・講師を務める社員が担っていることです。
当社は全4拠点あるため、研修に該当する社員は会場になる拠点に出張して参加します。
半年から1年間、3か月ごとに実施するプログラムもあり、知識習得とともに同じ階層のメンバーと情報交換し交流を深め、結束力の強化にもつなげています。
多大な準備時間とコストが掛かっている大プロジェクト。それでも開始したのには、会社としての強い思いがありました。
今回は本プロジェクトの全容を、実際の研修の様子とともに紹介します!
Interview
社内研修プロジェクトを発足した副社長の岩本と、研修企画・講師を務める社員の多根(たね)に話を聞きました。
社内研修プロジェクトを発足したワケ
岩本:2024年時点で940人ほどの社員がいるアイルですが、社員が1,000人に近づいて、社長自ら話す月次の朝礼や全社会議に加えて、より企業文化を浸透させていくための取り組みが必要だと感じていました。
アイルの魅力は“人”。
企業の業務課題をシステムで解決し、経営力アップを支援していますが、肝となる開発力・分析力・提案力・サポート力は一人ひとりが経営者思考をもち、顧客企業さまの立場になって自発的に行動できるかどうかが鍵です。
そして組織がどれだけ大きくなっても皆で同じ方向を向いていくには、やはりマネージャーが課員にどう伝えるのかが重要になってきます。
マネージャー陣の意識を一つにし、マネージャー同士の情報交換も深められる場をつくろうと考えたのが始まりです。
ゆくゆくは、マネージャーのみならず全社員が何かしらの研修を受けることになるかと思います。
講師は、社外向けビジネススクールで長年講座企画・講師を担当している多根さんにお願いするのが、社員の皆にイメージを持ってもらいやすいと思いました。
アイルのことを長く知り深く理解している多根さんなら、受ける立場のことを考えた研修をしてくれる信頼がありましたね。
多根:社外向けに長年やってきたことが、社内にいかせるのはとても嬉しかったですね!アイルに貢献したいという思いを、ずっと強く持ってきました。
2023年は、新卒1年目の「フォローアップ研修」、就任3年目までの「若手マネージャー研修」、係長昇格者が対象の「係長研修」を実施しました。
さらに2024年は新たに、就任5、6年目の中堅マネージャー向け「中堅マネージャー研修」、各部門の統括を対象とした「部門長研修」を実施しています。
新卒1年目の「フォローアップ研修」
多根:入社1年目向けには、夏と秋に「ビジネスマナー研修」と「コミュニケーション強化研修」を開催しました。プログラムは、営業研修やロジカルシンキング研修、コーチング研修など、さまざまな要素を組み込んでいます。
そこは、広い領域の研修を10年間一人で担当してきたノウハウがいかせているかと思います。
分野に特化した研修講師は世の中にたくさんいますが、これだけの領域を担当してテキストに集約できるのは、あまりない能力じゃないかなと思います。
就任1~3年目までの「マネージャー研修」
岩本:「マネージャー研修」は、総勢約40名の若手マネージャーが2グループに分かれ、それぞれ年4回リアル開催しました。
役員とマネージャー同士の交流を深めるのも1つの大きな狙いなので、懇親会も研修とセットで開催しています。
一部の役員と部門長・人事メンバーによるプロジェクトを発足し、研修のプレ開催をして、意見を募りながらつくっていきました。
多根さんのファシリテーション力が素晴らしい、プロ講師力に感動したという声もありましたよね。
多根:ありがたいですよね!岩本副社長が率先して進めてくださるのに加えて、他の役員方や統括マネージャーの皆さんたちもとても前向きで、本当に良い会社だと感じます。
いろいろな会社さんを見てきましたが、役員が社員教育に前向きなのは当たり前ではないんです。
多根:交流を深めてもらうために、あえて東京・大阪の会場で順番にリアル開催し、拠点が違う方には出張・宿泊してもらうことになりました。
コストと労力をかけたビッグプロジェクトですが、人材教育にそれだけパワーをかけることに大きな意味があると思っています。
実際に、オンラインではなく同じ場に集合することで相互理解も深まり、「出張することで日常業務から離れ、研修に集中できる」という声も多くありましたね。
「部門長研修」
岩本:経験豊富な部門長の研修は、新たな視点で学べるよう外部から講師をお招きしました。
ビジネスパーソン向けに、ピッチトークの演出やトレーニング、社内のコミュニケーション研修などを提供している、株式会社kotosakA(コトサカ)代表の三浦さまです。
以前から何度か社内研修のゲスト講師にお越しいただいていた方で、アイルのこともご理解くださっていたので、安心してお願いすることができました。
ゲスト講師
株式会社kotosakA 代表 三浦佑介 氏
多根:初回は前半で役員パネルディスカッションをし、改めてアイルのミッション・ビジョン・バリューについて話してもらいました。
後半は三浦さまから講義やワークをしていただき、最後に「アイルらしい新規事業を検討する」グループワークをして発表。役員から講評してもらうという流れでした。
岩本:各部門を統括する経験豊富な面々が、改めて役員の思いを聞いたり、外部講師の方から講評していただいたり、挙手して発表したり、参加者同士で相談し合って頭を悩ませたりと、初心に還るような新鮮な時間だったと思います。
「部門長研修」というと敷居の高さが感じられるかもしれませんが、考える内容こそ「今後の会社をどうしていくか」といったスケールの大きさがあったものの、若手メンバーの研修と同様に堅苦しさはなく、リラックスして楽しみながらインプットできる場でした。
多根:若手だけでなく、日ごろ社員を導いているベテランメンバーも同様に研修を受ける仕組みというのが、“アイルらしさ”かと思っています。
部門長たちがラフに一堂に会する機会は貴重ですから、見ていた我々も嬉しかったですし、さまざまな意見を聞けて刺激にもなりました。
今後の回も楽しみです!
< 参加者アンケートの一部 >
ーありがとうございました。
新入社員から管理職まで、同じ階層の仲間と一堂に会して刺激し合い、そして今後のあるべき姿を改めて考える、アイルの社内研修。
社会人として経験を積み、大人になってから仲間と机を並べる学びの機会は、大変貴重です。
アイルはその時間にこだわり、大きなパワーをかけて実施しています。
長年サービスとして提供してきた研修ノウハウをいかし、一人ひとりのポテンシャルを伸ばし、モチベーションを底上げできるよう、今後も工夫を凝らして継続していきます!